「こんなに有名どころの俳優集めて他の舞台は大丈夫なのか」と言われていた(そして思っていた)シャボン玉とんだ宇宙までとんだを観に行ってきました。
結果:なんかもう全てのノリと流れがすっっっっっごく懐かしい!!!!!!(※当人20代後半)
そしてこのクオリティのミュージカルが日本の一般的な水準になったらどれほど良いものか…。と思うくらいハズレなかったです。
仙名さんの退団後始めての舞台だから観に行かなきゃ…が8割、内容をほとんど知らず役者が豪華すぎるし、もうこれでハズレたらそれはそれで珍しい(失礼)という思い2割でした。
見ていただきたいこの役者陣の豪華さ
書かれた時代が時代なので、服装がまんま時代のものなんでしょうけど、それ以上に雰囲気とかセリフ回しが開幕すぐに15年前くらいの上演舞台にタイムスリップした気分になりました。
懐かしさを感じるノリ、テンション、ギャグ(主に宇宙人組、ギャグやりかたとモーションの空気で笑わせにくるとこ)
喫茶店メンバーの掛け合いとかがもう何て表現したらいいのか分からない懐かしいノリ。
床屋のパーマ中かなんかのお客さんが入ってきて戻って次来た時はパーマ失敗してるあのワタワタ感が際立ってそれ。
あと地上げ屋がやってくる件とか。
懐かしいっていう感情があるってことは私の過去ーーーーーの過去の観劇の記憶それなりにあるんだなとちょっと自分自身に感心しました。
以下、雑多に感想まとめ
幕開きの曲がすごく宝塚のショーっぽいな・・・書かれた時代が時代だからそう感じるのかな(失礼)とか考えてたら芳雄さんの役が宝塚の作曲家になるからそこに重ねてるのか・・・?
「ひどい!」かなんかそういうセリフの時の横になった腰と腕の隙間が絶妙で面白かった。
あと私のファースト芳雄さんはアルカディアの家庭教師の役だったし、そのあとはエリザベートのトートだったのもありなんとなく外国のイメージ強かったでんですが、組曲虐殺をみて日本人の芳雄さんもいいなあとなり、今回の昭和(?)な芳雄さんもよかった。井上芳雄オーラが変幻自在な芳雄さんがまた観れた。
•作曲家を目指す井上芳雄
モーツァルトやったやんとぼんやり思ってしまう。完全に仲の人ネタ。
•宝塚風シーンで発揮する元花組トップ娘の仙名さん
風ではあるものの、退団後にこういう姿が観れて感慨深い・・・。
あと役柄的に人を振り回す仙名さんが単純に好きでした。あの時代の裕福な家庭のお嬢さんだった・・・。
•ブレンド
このギャグじわじわくる(好き)
宇宙人組地球人語翻訳機が絶妙に間違えるこの・・・雰囲気とても懐かしい・・・
ブレンドが飲みたくなる。
ギャグで乗り込みつつ、最終的に深みを持たせるのいいぞ!!
•音楽の巨匠っぽい貫禄が凄い上原理生(井上芳雄とは7歳差)
多分今まで出会った音楽の先生か教授にこういう人いたんだろうな(偏見)と思ったくらい、ステレオタイプではないだが絶妙に癖がある。
あと声質と髭のせいかもしれないけど、名探偵コナンの新一父の影がちらついた。
本人33歳だけどこのナチュラルにそれ以上の歳にできるのは宝な気がする。
•声が良い上原理生
父なる大地役:上原理生 でも違和感の無い深みと優しさのある声。
•歌が素直な内藤さん
癖が無くて、実力をひけらかすわけでもなく、ノンストレス歌唱。
•ニュースのお姉さんあの時代の人っぽい仙名さん(※私は多分記憶が無い時代なので感覚でものを言っています)
あの声のテンション再現できるのすごいと思います。
•10年待つ決意をする井上芳雄(ヘタレって言ってごめん)
心の中で芳雄さーーーーーん!!と叫んでしまった(役名で言いなさい)
周りに反対されても獄中婚実行しようとしたり、ほんと好きなんだなって。
無償の愛とはこういうことなのかもしれない。