ゆうくれない

何かを観た感想だったり諸々書き連ねた何か

タイドラマ Until We Meet Againでむせび泣いた感想

今や勢いがすごいタイドラマ、私も例にもれず2gatherをはじめとしていろいろと視聴してたんですが、Until We Meet Againの脚本や構成力がすごくて感想をまとめようと思います。

 

ざっくりあらすじを書くと、前世(30年前)で男同士で恋に落ちたが父親たちの反対にあい自殺。現世、大学で再び出会い惹かれあう。

と、輪廻転生ものです。

ざっくり言ってしまえばそれだけなんですが、それだけじゃ終わらないのがこのドラマです。

そのあたりの肉付けが上手い。

 

楽天TVにあらすじが載っていたので詳しくはこちらへ

https://tv.rakuten.co.jp/special/uwma/#story 

 

ドラマを見始めた最初の方は

「前世で料理が下手だったのが現世だと料理上手になってる・・・前世であんなに料理下手引きずってたから現世は料理上手になれてよかったね・・・それとも無意識でおいしい料理をあの人に食べさせてあげたいという気持ちがあって一生懸命に練習していたのか・・・どちらにしろ尊いそしてかわいい」

と思ってたんですが、それだけに留められねえなこのドラマ!!!!!

と気が付いたのでまとめました。

 

このドラマの魅力、大きくまとめると以下5つに大別しました。

 

・性別による否定が無い

 男なのに というワードが出ない快適さ

・泣きの演技が恐ろしく多い&綺麗

 パーム含めみんな泣きの演技が上手すぎる

・親族のその後

 子供を亡くした父親たちの後悔と贖罪

・赦しがテーマでもあるかもしれない

・泣けるシーン編

 

以下、ちょこちょこ書いてきます。

 

・性別による否定が無い

作品にもよるんですが、「男なのに男が好きなの?」とかそういうネガティブなワードが出てこないそれがタイドラマと個人的な推しポイントです。

パームがディーン(前世コーン)のことが気になると周りが気づいても、別段否定しません(ちょっとおちゃらけるときはありますが、男女関係なしなリアクション)

 

主人公のパーム(前世はイン)は料理が得意な大学1年生の男の子で、

友達のティームとマナウとサークルどこにする?という会話の中で

ティームは水泳、マナウは演劇、パームくんは料理研究部にすることを話します。

ここで「へー男なのに料理が好きなんだすごいね」とかそういうことを誰も言いません。

「ふーんそうなんだ!いいじゃん!」

これで終了です。

いい世界ですね。

この世界、男女の性別で趣味や性格を否定しません。

日常生活生きてると、

「女なのに料理苦手なんだ、家事苦手なんだ」

「男なのにぬいぐるみ好きなんだ」

といった性別から固定され、個人としての存在を否定する価値観に出くわすことがありますが、この作品はそれがありません。

その人が好きなこと、得意なことはそれ個人として受け止める世界です。

当たり前といえば当たり前なんですけど、羨ましい世界です。

 

ただ、いざ付き合うとなるとパームくんが特に男同士で恋愛するというのに消極的な傾向です(前世の諸々があるのでしょうがないところもありますが)

 

ただ、親や祖父祖母世代になるとその傾向が若干変わってきます。

ディーンが祖母に恋人がいると打ち明けるシーンでは、

祖母は「あら素敵な彼女さんなのね」と性別を固定して発言します。

その後ディーンは恋人が男だと伝え、祖母は了承します。

 

また、ディーンの母が父にディーンに恋人ができたと伝えるシーンでは

母親から恋人ができたと聞いた父は「(略)お嬢さんが・・・(略)」

と同様の言い方をしています。

 

ただ、現世ではディーンの父から「多くの困難があると思うが乗り越えられるな?」

と聞かれるくらいで反対とまではいかず、親了承の仲となります。

 

まだまだ世代の意識の差に心は痛みますが、もっと未来になればこの会話があるドラマも少なくなるんじゃないかなと思います。

 

・泣きの演技が恐ろしく多い&綺麗

パーム、ちょこちょこ前世の記憶を夜間の夢や白昼夢といった形で見たり思い出したりします。

その関係で涙を流すシーンが多いのですが、涙と涙の線が綺麗に出るという恐ろしい泣き方を習得しています。

前世で関わりのあった親族たちも泣くシーンがあるんですが、どれも後悔や懺悔の念が見える泣きっぷりです。

ドラマの泣くシーンってとりあえず泣いておけばいいでしょ感が見受けられるときもあるんですが、このドラマの涙のシーンはどれもあまりにも感情に訴えかけてくる泣き方をします。

泣くって涙を流せばいいもんではなく、涙が流れるまでの表情、涙が出る感情、涙を流した後の感情といった流れが必要なのですが、各役者さん、見事にその流れを表現しています。

 

あと個人的な好きな泣きシーンは前世のパームの友人(ティームの役者さんが演じてる?)がイン(パームの前世)が亡くなったことについて大学で友人と話してるシーンです(3話)。

「葬式にも行けなくて別れも言えなくて」

とインの突然の死を悼むんですが、もう語彙力無い感想で申し訳ないんですけど

親友を失った悲しみと、葬式にでれなかった悔しさと、自分に悩みを打ち明けてくれなかった辛さと、聞けなかった後悔といろいろな感情が混ざりあった複雑な表情をしているめちゃめちゃ良いシーンです。

人間の感情って悲しみ100%の時ってほとんど無いと思っていて、

悲しみ99%と後悔1%とか、そういう水色の水槽に黒い絵の具を一滴たらすとかそんな複雑性があると思います。

この方、そいうニュアンスをしっかり捉えてらっしゃって一辺倒ではない演技がいいなと。

 

あと脱線しますが、前世でインの友達の役者さんと、現世でパームの友達のティームの役者さんが同じだったので、てっきり現世でも親友は親友になるんだななんつう伏線なんだよって勝手に感動してたんですが、インとコーンの自殺が30年前で彼ら19歳だったので、インの友達の年齢、パームたちが大学生のとき49歳あたりでバリバリに生きてらっしゃることに気が付きました。

でもなんというかそういう事実は置いておいて(置いておいたらダメなんですけど)、学生時代や社会人になっても友達になるタイミングって奇跡であり運命的であり必然だと思っていて、

なるべくして出会うという感じです。だから彼らの友人も出会うべくして出会うんだろうなって(※ニュアンスでものを言っています)

 

・親族のその後

前世のシーンはそれぞれが生きてるときしか無いので、その後が明かされないまま最終回に突入します。

最終回、なんと前世の2人のお葬式のシーンがあります。

あんなに2人の仲を反対していたインの父親が2人に遺体に赤い紐を結んで来世で出会えることを願います。

「コーン、来世ではインのことを頼んだぞ、私の大切な息子だからな」

もう号泣ですよ。

男と恋愛してたから勘当だもう知らないとかそういう流れにはなりません。

「私の大切な息子」

そして息子が愛していた男に来世の幸せを託す、こんなに泣けることはありません。

亡くなって二人の仲がある意味で認められるのがあまりにも悲しい。

 

そしてコーンの父親は2人が暮らそうとしていたマンションをそのまま買い上げ、

部屋も当時のままにしておいていました。

遺品も大切にまとめてしまってありました。

親族同士で連絡も取り合っていたらしく、各々できる贖罪をしていたわけです。

 

 

・赦しがテーマでもあるかもしれない

前世での思いと現世での相手への感情は本物なのか?

という輪廻転生ものについてまわる問題はあるあると思って置いておきます。

(あとわりとさっぱり解決するので大した問題でもなかったかもしれないです

というか割と現世組が前世にいろいろとらわれがちなのでそのあたりもちょっと関係してるのか?とも思いました。)

 

本題、

インはコーンが死んだことを赦せていませんでした。

 

何話かでお坊さんから赦すことについて話が出たんですが、

パームはあまりピンときていませんでした。

 

前世はコーンが先に自殺し、後を追ってインが自殺します。

実はインはコーンが先に死んだことを赦せていなかったことがパームのセリフで明らかになります。

まあコーンが自殺したときに何で死ぬんだってことを言っていたのでそれなりの感情は持っていたんだろうなとは思っていたんですが、

「インが抱いた感情を味合わせてやる」

とパームが拳銃自殺しそうになるシーンがあり、

そこまでイン(パーム)根に持っていたんだなと。

 

その後のディーンとの会話で前世のインと共に赦すことが出来たんですが、

あんまり注目してこなかった感情だったので最後にえらいのぶっこんで来たなって感想しか持てなかったんですが、お坊さんのシーンが伏線だったのかなと。

そして現世の2人として恋人となり、前世では理解が得られなかった家族と過ごす未来が待っている超Happy Endが待ってました。

良かったねほんと。

 

・泣けるシーン編

他、個人的にむせび泣いたシーンまとめました

 

・インが食べられなかった夕飯をパームが食べる

インが自殺する日(突発的な出来事)、インの姉(ディーンの祖母)に晩御飯に食べたいメニューを聞かれ、あれとこれが食べたいと伝えて出ていきます。

が、そのままインは亡くなりました。

 

ディーンが祖母に生まれ変わりであることを伝えに行った後、パームの部屋に行き夕食を食べる提案をします。

ここで出してきたのがディーンの祖母が作ったあの日の夕食のメニューでした。

パームもそのことをわかっていて涙ながらに夕飯を食べます。

時を超えた夕飯がもう感動です。

 

・パームの名付け親がコーン、約束を守る弟たち

このドラマ、生まれ変わりが見事に親族シャッフル起こしているのでいろいろややこしいことになっているんですが、

コーンが弟たちと将来子供ができたら名前はどういうのがいいのかという話をします。

そこでコーンがパームとかどうだ?と提案をし、弟たちに絶対子供ができたらこの名前にしろよと念を押します。

これまたこの兄弟のシーンがわちゃわちゃしてて親子の喧騒シーンが吹っ飛ぶ癒しのシーンでした。

そして末の弟に息子が生まれたとき、名前をパームとしました。

 

亡くなったお兄さんの言うことをちゃんと守る弟健気すぎて号泣しました。

そして次男の将来の夢が警官だという話が出て、コーンに絶対になれと言われたんですが、ちゃんと警察官になってるんですよ弟。お兄さんとの約束だもんな・・・。

とこれまた号泣ポイントでした。

 

基本兄弟や姉弟の話に弱いです。

 

あんまりひとくくりにすると申し訳ないんですが、BLドラマって世界観が少し狭くなる傾向にあると思うんですが、このドラマは現世の人や友人だけでなく、実は彼らの親族も関わりがあったという割と世界観広めな話でした。

前世の話もうまくからめつつ、ただひっぱられすぎずに現世の2人の話もするのはなかなかバランスが難しいとは思いますが、良いバランスで構成されていました。

 

全体的に語彙力がほしいとこなんですがこれが手一杯でした。語彙力がアップデートされたら追記しとこうと思います。