ゆうくれない

何かを観た感想だったり諸々書き連ねた何か

私たちは何も知らない

兵庫県立芸術文化センター

 

二兎社、永井愛が作演出。

永井愛は「ら抜きの殺意」の舞台映像を大学の講義で少し観てなんとなく興味があって行くことになった。

 

さらっと考えたこと書いてます。

内容としては青踏社の人たちを中心に女性権利について話し合ったりそうじゃなかったり普通に恋愛の話になったり…

そしてなんやかんや「今」の現状を突きつけてくる。

 

親だけで結婚が決められそれが嫌で東京に出てきたり、結婚せず子供を産んだり。

今ではそんなこと起きないよってことから今でも解決してない問題だなというのもある。

 

役者も脚本も申し分ない、質の高い舞台だったなというのが大まかな感想。

 

ただ、個人的な考えだけで書くと、

史実なんだからしょうがなさそうだけど、登場人物みんな「男性の恋人をつくる」「子供を産む」(出産は人によってあったりなかったりなのでなんとも言えない)

に囚われすぎ。

 

もう「女性」とか「男性」とかの区別は、個人を表す上で不必要なものになってほしい。

と、個人的に思っているので、

なんか権利権利言ってるけど、あくまで「女性として」生きる権利であって「個人」として生きる権利の話ではないんだなーと

 

確かに、女性の権利を獲得してから個人としての権利なんだろうけど、そこも含めての問題提起だったんだろうか?

 

結婚出産も望んでない人の権利はどこにあるんだろうか?

 

「女性だから手芸が得意」とか「男性だから機械操作が得意」じゃなくて

「Aさんは手芸が得意なんだね」とあくまで個人の能力を認める世界になってほしいなあ

(なりつつあるけど)

 

おおよその権利を手に入れてから、それをあえてしない権利を持つ時代が到達するんだろうか。

 

来るといいなあ。