総評?として、ミュージカルというよりは音楽劇?というかふつうの舞台に近いというか、繊細かつ時折大胆、ハーモニーが美しい。
職人芸な舞台でした。
和菓子職人とかそういう感じ。繊細で美しいですよね。あんな感じです(?)
1人芝居もですけど2人芝居もごまかしがきかないですね…絶妙なバランス…舞台装置も簡素でした。
でもそれが良かったですね〜。
演技が全ての隙間(?)というかなんというかを埋めてくれたので。
演技が際立ちました。それが良かった。
福士彼は終始スンっと孤高で気高い存在で、成河私はその周りをバタバタしてついていく、そんな感じでした。このバランスが好きだった。
それ以外で、
まず言いたいことを言うと、成河さんがめちゃくちゃ上手い。
このめちゃくちゃ上手いと思う理由が言葉にーできなあいーってなってて大変困っている。
よく怖がったり怒ったりする表現で異様にわめき散らしたり叫んだりされると逆に萎える。
感情をぶつけているだけで果たしてそれは表現なのだろうか。
感情爆発させればいいってもんじゃないと思います。
そのとこ考えると多分成河さんは感情の出し入れが簡単にできる人なのかな?(という技術を持っている?)と思う。
ちょうどいい感情をちょうどよく出して観客に投げる。うまい。
このめちゃくちゃ上手いと思う理由が言葉にーできなあいーってなってて大変困っている。
よく怖がったり怒ったりする表現で異様にわめき散らしたり叫んだりされると逆に萎える。
感情をぶつけているだけで果たしてそれは表現なのだろうか。
感情爆発させればいいってもんじゃないと思います。
そのとこ考えると多分成河さんは感情の出し入れが簡単にできる人なのかな?(という技術を持っている?)と思う。
ちょうどいい感情をちょうどよく出して観客に投げる。うまい。
あとあの身体から溢れるエネルギーはなんだろうか。
身体の使い方がうまいんだろうなあ。
感情も身体の動かし方も使いこなしてる。
いやー良い役者だなー成河さん。
好きでもあるんだろうけど、今処理できる感情としては良い役者だなーと思ってます。
以下、劇中のネタバレ多量に含む偏った感想のような箇条書き
・はじまりのとこ
やばい黒い塊がなんか客席あたり動いてるぞと思ったら現在の成河私だった。
なんだったんだろうあのやばい塊は。
かろうじて人の形を保っていたように見える。
照明が当たってないからとかそういうわけではない。オーラが黒かった。
あとこのシーンでの歌詞だったか忘れましたが「(熱い?眩しい?)遠い日の記憶」みたいな歌詞あったと思うんですけど、人1人殺めてその言葉は選ばない方が良いのでは…
でも現在から過去までの中で彼と共に色々過ごせた時間はあの時だったかあそうなんだろうけど…本当に犠牲の羊であっただけなのだろなあと。
あと19歳との切り替えやばいっすね。
表情筋の使い方凄すぎだと思う
・バードウォッチング
抜群にオタクのかほりがする…
ターゲット決めたら一心不乱に打ち込みそう(打ち込んでる)感じだ…
そして彼が登場した時の弾けんばかりの笑顔である。
現在の私、不自然な笑顔しかできてなかったと思うんですけど、これは刑務所で過ごしてて表情筋が死んでいったのか、それともあの笑顔は「彼」だけのものだったのか…
・タバコの煙
顔にーーーーー吹きかけるーーーーーーーーー
その衝撃。タバコの煙を…通りすがりざまに吹きかける…??お前は俺の下僕とでも言わんばかりに…
・マッチへの執念
幾度となく他の方も語った受け取れない距離に放り投げられるマッチ箱&それに向かう「私」のなんかすごい感情を持っている様子。
あとこのあたりのシーンで私はなんかもう半ばイジメというかパシリじゃんなんでそんなにこの人についていくんだよ〜とは思っていた。
でも好きなんだよな、そういう感情の前では本人の態度とか関係ないんだろうなあ。
「僕をみて!!」って歌詞あったけど、成河私は物理的に(気持ちとかのってなくても)自分を視界に入れてくれればそれでハッピー!!!!な心持ちになってそう。
好きって言葉を使いましたが、このペアというか成河私…なんだこの感情…「執着」?に近い気がする。
それが彼の愛なんだ(突然のトート閣下)って言われればそうなんだろうけど。
愛とはなんだろうという話になるんですけど私は未だに愛がよく!!わかりません!!!!以上!!
・炎
ガソリンふっかけて わわわって炎に怯える「私」よかったですね。あのガソリンはタンク半分くらい入ってそうな重さな気がする(気がするだけ)
このシーンとか後のシーンでも、2人一緒にくっついてても「彼」が最初にすすすっとハケていってしまいますね。
「抱きしめて欲しい」は現在の「私」なのでは?というつぶやきも見かけまして、たしかにそれっぽい…と思ったり。
ハケかたも総合すると、あの一連の話は「私」の記憶の中の話なのかなあと。
本当はそのあともう少し話とかしたけど記憶に残っていなくて、断片的であったという表現でああなったのかなあ。だから「私」の方からハケるシーンが(確か)無かったのかなあと。
・お泊りしに来た
「ここにいr「ありがとう」
の食い気味なのが良かった。答え出るの想定してた感じ。
そして体操座りのちょこりん感が良い。
契約書のシーンはなんだろう…思い出せない(既に)
福士さん脚長いなーと思ってた
あとーあと、「彼」の弟くん、「彼」顔似てるんですかね??あと「私」は弟くんと仲良いんですかね??そのあたりふんわり気になってる。
・スリル・ミー
あの舞台装置、私バトルフィールドって呼んでるんですけど(勝手に)あそこで2人一緒に上がる時って対等?になってるときが多かったような…
四つん這いで迫ったのこのシーンでしたよね…?
好きとかそういうかんじょうの次元なのか?と考える素材がここにもあってですね。
いやだって純粋な感情で相手に四つん這いで迫ります??迫らないでしょ。だからなんか…もうちょっと色々入り乱れた感情なのかなって。
怒ってるとかそういうのでもなく、ただ「執着」「必死」な感情だったような記憶。すごいなあ。
あと体の関係にもつれ込むとき、「私」のサスペンダーの脱ぎ方がレスリングに上がる時に潜るロープ(?)みたいに脱ぐのが印象的だった…
今から戦うの…?まあ戦いか…。
行為後の「私」の喋り方が「私」としてのやや素っぽくてよかった。
略!!
・世の中騒ぎ出す
客席になだれ込んで来る。
人を殺めたらあんなように動揺するんだろうなあとなんとなく納得した。
そして隙間に挟まる「私」その表現方法は思いつかなかった(褒めてる)
息切れ…
電話のシーンのごちゃごちゃして新聞丸めて2人ともシンクロしてぽーいっと投げるの良かった…
・99年
ネタあかしのシーン。待ってましたと私の感情のボルテージが一気に上がった。
「彼」は「私」のこと絶対裏切らないってたかをくくっていたし、「私」のきょどっとした感じからもその関係性がなんとなく見えていたように思えたけども!!!残念でした全て計算でした!!
はてさてどこからがスタートだったのか。
メガネ落とした時は確定だろうし
バードウォッチングからでも違和感はない…
99年一緒にいられる計画…
これが彼の愛なのか…?
福士さん成河さんペアのPVでは柿澤さん松下さんペアのように「愛」という言葉が出ませんでしたね(そしてなんか成河さんが好戦的な表情が多かった印象)こっちのペアはサスペンス風味だったのかなと。
マウント合戦だったのかな…
服従させたものが勝つゲーム…?
これもこれで面白い。
そしてー99年のハモリが芸術的ーーーーー
いいですね、あのハモリ。素晴らしいですね。
すっごい尻すぼみ的な感想になってしまいましたが、良いもの観ました。